二次相続を見据えた遺産分割とは
夫婦ふたりの相続を考えるなら、亡くなる順番や分け方で税金が大きく変わる可能性があります。
何が要因で変わるかを押さえた上で、シミュレーションをしておきたいものです。
【写真】仲良くえさの時間@城山動物園(2025)
「基礎控除」
相続人の数に応じて決まる基礎控除は、「3000万円+600万円×相続人の数」の計算式で求めます。
相続財産が基礎控除の範囲内なら相続税はかかりませんが、一次相続と二次相続で相続人の数が変われば、基礎控除にも影響します。
そのため、夫婦の財産額のバランスによって、税額が変わる可能性が考えられます。
「配偶者の税額軽減」
配偶者が相続した財産は、法定相続分か1億6000万円のうちいずれか多い金額まで、相続税はかかりません。
この軽減の恩恵だけを考えて、一次相続の想定だけをしていては、二次相続で思わぬ大きな税金がかかる可能性はあるでしょう。
そのため、あえて配偶者の相続分を少なくし、子などに多く相続させるなど、一次・二次合計の相続税で考えることが有効です。
「一次・二次を合わせて想定」
夫婦ふたりの相続では、亡くなる順番や分け方のバランスに応じて税金が変わるため、様々なパターンのシミュレーションをしても良いでしょう。
ただし、税金ありきで税額が最も少ない分け方を導き出したとしても、その財産内容に相続人が納得するかは別問題です。
一次・二次の相続税のシミュレーションと共に、財産の使い道など、関係者が納得できる分け方を考えておきたいものです。
【今日の小話】
久しぶりに今日は外へ一歩も出ず、タスク実行。
やりたかったことがはかどる反面、体がなまりそう。
暑いので無理は禁物ながら、何事もバランスなのか。
【今日の初挑戦】
・ステンレスコーヒーフィルター