相続税対策は不要でも今から始める相続対策

まだまだ長生きするつもりでも、遺された家族のことを想い、
自分の死後のことも考えておきたいものです。
いまから自分にどんな相続対策ができるのか、考えてみました。
※1992年のヤクルトと西武の日本シリーズが印象的(野村克也を偲ぶ会@神宮球場/2021)

相続税対策

亡くなったことで相続税がかかる人は、およそ10人に1人と言われています。
相続人が1人の場合、基本的には3,600万円までの相続財産であれば、相続税はかかりません。
相続税対策は、財産を生前に減らしたり、財産の種類を変えたりして、相続税がかからないようにしたり、税額を減らすための対策です。

相続税の趣旨は「富の再分配」と考えられていることからも、相続税対策はいわゆる富裕層向けなのかもしれません。対策には専門的な知識が必要なため、士業を中心に市場が形成されていますが、財産の移転を機に、自分のビジネスへ繋げようとする金融機関の参入も目立っています。

相続対策

相続とは受け継ぐことそのものであり、亡くなった人が遺したものや想い、すべてが相続の対象と言えます。誰が何を受け継ぐか、どうやって受け継ぐのか、そもそも受け継ぐ必要があるかなど、事前に検討しておくのが相続対策です。相続税がかからない家庭であっても関わる話です。

奥さんや旦那さん、お子さんに何を遺すのか、遺さないのか、遺された方はスムーズに受け継げるのか、万が一自分が亡くなったことを想定すると、様々な問題が浮かび上がると思います。
仕事柄、遺言書を拝見する機会がありますが、人生最後のメッセージは、やはり心に響きます。

親にも伝えたい

遺言書は必須ではありませんが、遺す側と遺される側の両方が安心できる準備をしたいものです。
例えば、インターネットなどで使用したIDやパスワードを含むデジタル遺品について、Excelファイルで管理しておくといったことが挙げられます。これはすでに自分でも実践しています。

また、熱心に集めたコレクションがあれば、それを遺族以外のあの人・団体に受け継いで欲しいといったこともあるかもしれません。そのような遺す側の想いは、相続発生前に明らかにしなければなりません。遺す側で準備ができていなそうであれば、家族が前もって聞いておくことも必要です。

相続税対策を含む相続対策は、遺す側だけでなく、遺される側も一緒になって取り組む必要があると改めて感じます。明日からのお彼岸を機に、親と相続について話してみてはいかがでしょうか。

■編集後記
今日、住宅街から駆け足で駅に向かっていたら、ちびっ子が乗る自転車が急に横から…
軽く轢かれ転倒するも、受け身が取れたので大事には至らず。平謝りするちびっ子へ
「気をつけろよ」と注意。お互い不幸中の幸い。ちびっ子!本当に気をつけろよー。

相続

Posted by スティッチ