税計算の全体像入門
今週の相続税入門シリーズは、計算の流れについて。
多少の前提知識は必要なものの、全体像は押さえておきたいものです。
※横浜ランドマークタワー周辺の全体像@北仲ノット展望台(2025)
財産の総額
相続税の対象となる財産をまずは洗い出します。
その上で、それらの評価額をすべて合算してみます。
財産評価入門
そこから、基礎控除(3000万円+法定相続人の数×600万円)を差し引きます。
法定相続人入門
マイナスなら相続税はかかりませんが、プラスなら次の計算に進みます。
税金の総額
基礎控除を差し引いた財産の総額を法定相続分で分けます。
法定相続分入門
分けた金額に応じて、それぞれ以下の税率をかけて、さらに控除額を差し引きます。
分けた金額 | 税率 | 控除額 |
1000万円以下 | 10% | なし |
1000万円超3000万円以下 | 15% | 50万円 |
3000万円超5000万円以下 | 20% | 200万円 |
5000万円超1億円以下 | 30% | 700万円 |
1億円超2億円以下 | 40% | 1700万円 |
2億円超3億円以下 | 45% | 2700万円 |
3億円超6億円以下 | 50% | 4200万円 |
6億円超 | 55% | 7200万円 |
そして、計算した法定相続分ごとの税金を合算します。
税金の振り分け
実際の財産の分け方に応じて、その割合に沿って、合算した相続税を相続人ごとに振り分けます。
繰り返しですが、税金を振り分けるときの割合は、法定相続分ではなく、実際に分ける割合です。
そして、相続人ごとに税金を分けたら、そこから相続人に応じた税額控除を差し引きます。
税額控除の一例としては、配偶者の税額軽減があります。
配偶者の税額軽減入門
これらを差し引いた金額が、最終的な相続税になります。
【編集後記】
効率化とは真逆の内容が書籍
「今日、誰のために生きる?」
にあるというので、明日入手。
【1日1新】
・Wicked The Soundtrack