預金の入出金はここを見る

相続があったなら、相続税申告に関わる入出金を把握しておきたいものです。
どんな入出金が特徴的なのか、代表的なものを押さえておきましょう。


【写真】遠くを見つめるメスライオン
@多摩動物公園(2022

「まとまった額」

例えば、100万円が預金から引き出されていたら、それが生活費なのか、株の購入資金なのか、だれかへ贈与したお金なのか、色々な可能性が考えられます。

相続税の対象となる資産の購入資金に充てられたなら、その資産が相続税の計算対象になっているかの確認が必要です。

また、だれかへ贈与したお金があったなら、それを受け取った人が贈与税の申告について検討しているか、確認が必要です。

「相続直前」

相続税申告に備えて、相続直前に預金残高を減らしておこうと考える人がいるかもしれませんが、引き出されたお金の行方を明らかにする必要があります。

生活費や入院費で使った後、もし残っていればそれは手元現金として申告の対象となります。

また、だれかへ贈与したお金なら、先と同様に受け取った人は贈与税の申告の検討が必要です。

「相続人とのやり取り」

亡くなる最大7年前に相続人への生前贈与があれば、相続税の対象に足し直すことが考えられます。

また、相続人など本人が把握していない口座へ移し、名義預金としていたら、これも相続財産に足す必要があります。

普段の生活費以外でイレギュラーな入出金があれば、その都度確認しておきたいものです。

【今日の小話】
子どもの自主性に期待しながら、親は選択肢を与え続ける。
押し付けだけはしたくないので、そんな関わり方を徹底。
そして、そのための資金援助に親は徹しなければ。

【今日の初挑戦】
・国立代々木競技場第一体育館
杜のテラス