税額控除入門

今週の相続税入門シリーズは、税額控除について。
評価額を下げるよりインパクトは大きいので、概要は押さえておきたいものです。

※圧倒的な存在感でインパクト大の富士山@グランドメルキュール八ヶ岳(2025)

贈与税額控除

財産を相続した相続人のうち、亡くなる前の3年内に亡くなった人から贈与を受け、贈与税を払った場合は、その贈与税分を相続税から差し引けます。

なお、この亡くなる前の3年内の贈与があった場合、相続税の計算においては、その贈与はなかったものとみなされ、相続財産に足し戻されます。

詳細は後日贈与を解説した際にお伝えしますが、今回の税額控除は、相続税と贈与税の二重課税を排除するための仕組みとなります。

相次相続控除&配偶者の税額軽減

相続が10年内に続けて起きてしまった場合の負担軽減のための控除が、今回の相次相続控除です。
先の相続で納めた相続税の一定額について、後の相続の相続税から差し引くことができます。

具体的な計算方法は割愛しますが、贈与税額控除と同様に、相続税が続けて発生してしまうことへの二重課税の排除が目的とされています。

配偶者の税額軽減は、配偶者が取得した1億6000万円までの財産額なら相続税がかかりません。
配偶者の税額軽減入門

その他

未成年控除といって、未成年の相続人が相続時に18歳未満の場合、18歳になるまでの年数1年につき10万円が税額控除されます。

また障害者控除もあり、相続人やその一定の親族に障害者がいる場合、一定額が税額控除されます。

そして最後に外国税額控除があり、亡くなった人の海外にある財産に対し、海外の相続税がかかっている場合、海外の相続税に相当する一定額が税額控除されます。

【編集後記】
GWの予定を再び娘(6)に相談。
予定した宿が却下されたので、
やり直し。それも含めて旅か。

【1日1新】
・Webゆうびん

相続

Posted by 管理人