ひとり社長の会社の相続
自分ひとりの会社を作ったら、自分が亡くなったときに会社がどうなるのか、
考えておきたいものです。
個人事業主と比べれば、考えることは多そうです。
※お山にひとり、愉快なドナルド@ディズニーランドホテル(2021)
ゴーイング・コンサーン
個人事業主はその名の通り、個人が事業主であるため、個人が亡くなれば事業も廃業となります。
一方、会社の場合、社長と会社は別人格であるため、社長が亡くなっても即解散とはなりません。
一般的に会社は、事業を継続することに価値があるとされています。
会計制度では、会社をゴーイングコンサーン(将来にわたって永続的に存在するもの)と定義し、財務諸表もその前提で作られています。
ひとりの会社
事業の継続を前提としているからこそ、会社に対して優遇措置もあるわけですが、ひとりでも会社は作れます。人を増やさず、ひとりを続ければ、結果的に個人の別人格が作れたようなものです。
世の中、個人事業主はNGだけど会社はOKと扱われるなど、信用に違いがあるため、やむを得ずひとりで会社を作るケースもあるはずです。
そんなひとり社長に相続があった場合、会社の後継者がいれば、会社は存続できます。その際、社長が持っている会社の株も引き継ぐことになります。後継者がいなければ、解散せざるを得ません。相続人へ株が引き継がれた後、解散や清算の手続きを行います。
できることは自分自身で…
個人事業主の廃業と比較した場合、法人の解散の方が事務手続き的に手間ですが、自分で解散のタイミングを計れるなら、自分で手続きした方が良いのではと感じます。それまでひとりでやってきた訳で、最後は人任せというのもどうかと…。
ひとり社長なら相続でなく、できることなら、引退の時期を見据えて、計画的に解散の手続きをしておきたいものです。
■編集後記
Mapifyというマインドマップへの変換ツールを
最近使っています。長文の大枠をつかみたいときに
便利です。あれもこれもまだ色々と試してみたいです。